矢車のような花びらの形が特徴的なヤグルマギクは、もともと雑草だったものが品種改良されて切り花としても楽しめるようになったお花です。
1mにまで生長するものからコンパクトなタイプまで、いろいろあります。
乾燥すると色鮮やかなドライフラワーにもなるので、フラワーアレンジメントにもぴったり。
この記事ではヤグルマギクの基本情報や品種、育て方のポイントなどをご紹介します。
ヤグルマギクの花言葉についても解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ヤグルマギクの特徴は?どんなお花?

ヤグルマギクは、春先から夏に開花するお花で、キク科の仲間。
花の形が矢車(こいのぼりを立てるポールの上についているもの)に似ていることから、「ヤグルマギク」と名付けられました。
放射状に広がった花色は青や白、紫色などがあり、飾るだけでその場を明るくしてくれるお花です。
また、フランスの王妃マリーアントワネットが愛した花としてヨーロッパでは有名。
「コーンフラワー」と呼ばれて親しまれています。
生花で楽しんだ後はドライフラワーにもできるので、購入後も長く楽しめるお花と言えるでしょう。
ヤグルマギクの基礎情報
ここでは、ヤグルマギクの基礎情報をお伝えします。
項目 | 内容 |
学名 | Cornflower |
分類 | キク科・ヤグルマギク属 |
和名 | 矢車菊 |
原産地 | ヨーロッパ地方 |
出回り時期 | 3月 |
旬の時期(開花時期) | 4月~7月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花の色 | 青、白、紫、桃色、黄色 |
花のサイズ | 4〜5cm |
値段相場 | 1本あたり100円前後 |
ヤグルマギクはヨーロッパが原産地で、ドイツの国花にもなっています。
日本では矢車のように見えることから「ヤグルマギク」と名付けられていますが、英名は「コーンフラワー」です。
これは、かつての麦畑やトウモロコシ畑の中に咲いていたからと言われています。
実はこのヤグルマギクは、エディブルフラワーとして食べられるのをご存じでしょうか。
エディブルフラワーは、英語でedible flower。直訳すると「食用に適する花」つまり食用花のことである。観賞用の花の中から、毒性がなく、生でも食べられる花を指す。
引用元:「エディブルフラワーはなぜ食べられる?特徴と使い方」
花びらをとってハーブティーやお菓子、サラダに入れて食べられます。
色鮮やかなヤグルマギクを料理に使えば、食卓も華やかになること間違いなし。
とは言え、園芸用のヤグルマギクは薬剤などが少し心配です。
そのため、食用にする場合は、エディブル用として販売されているものを購入しましょう。
ヤグルマギクの種類や品種

数百種類の品種が存在するヤグルマギク。
その中で主な品種は、次の4種類です。
- シアヌス種
- モンタナ種
- ギムノカルパ種
- ニグラ種
など
この中には、ハーブとして古来親しまれてきたものも。
アントシアニンやフラボノイドを多く含んでいるので、美容のために飲む人も多いそうです。
以下にひとつひとつ解説していきますので、気になる品種があったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
シアヌス種
シアヌス種は高性で直立するので、お庭の花壇では後方に植えることが多い品種です。
また、スラッとして広がりも少ない花姿なので、切り花やドライフラワーにもぴったり。
パステルカラーの色合いが美しく、上品で可愛らしい雰囲気のブーケを作りたいときにも重宝します。
モンタナ種
繊細な筒状の花びらが美しいモンタナ種は、線香花火のような広がりを持ったお花です。
多湿が苦手のため、切り花で飾るときはなるべく風通しのよい涼しい場所に置いてあげると良いでしょう。
ギムノカルパ種
こちらの品種は、茎や葉が銀白色の毛で覆われているのが特徴です。
その様子はシロタエギクを連想させますが、シロタエギクは花が咲かないのに対して、ギムノカルパ種は花期にピンク色がかった紫の花が咲きます。
丈夫で育てやすいのですが、大きくなると1mほどに生長するため、鉢植えよりは地植えの方が向いてると言えますね。
冬季常緑なので、冬の寒い季節でも透明感のあるシルバーリーフを楽しめますよ。
ニグラ種
ニグラ種は、チョウチョや花蜂が飛び交うお庭を作りたいときにぴったりな品種です。
というのも、蜜を非常に多く生産して開花期間も長いため、チョウチョやミツバチが集まりやすいお花だから。
自然の野原のような、ナチュラルな雰囲気を楽しみたいときにぴったりな品種と言えるでしょう。
ヤグルマギクには毒がある?

ヤグルマギクを調べると、ネット上には「ヤグルマギク 毒」という情報もあります。
しかし、エディブルフラワーとして食べられるので、食用として販売されているヤグルマギクに関して毒性はないと言ってよいでしょう。
実際にヤグルマギクにはアントシアニンやクマリン、フラボノイドなどの成分が含まれており、消化促進や収れん作用、消炎作用などが期待できるお花です。
毒があると言われてしまったのには、ギリシャ神話に関係しているかもしれません。
ギリシャ神話にはヤグルマギクの薬効成分(毒消しの効果)が記述されている部分があり、これが「毒がある」という形で伝わってしまったのではないでしょうか。
園芸用のヤグルマギクには農薬などが含まれている可能性もありますので、エディブルフラワーとして使う場合は、食用の苗を購入するようにしましょう。
ヤグルマギクの育て方のポイント

ここでは、ヤグルマギクを植木鉢や花壇などで育てるときのポイントをお伝えします。
項目 | ポイント |
土 | ・水はけの良いもの・市販の草花用培養土でも良い |
日当たり | ・日当たりが良く、風通しの良い場所 |
水やり | ・乾燥気味を好む・基本的に地植えは水やり不要・鉢植えは表面の土が乾いたらたっぷりあげる |
肥料 | ・地植えの場合は必要なし・鉢植えは、花用の肥料を少なめに与える |
病害虫 | ・立枯病やアブラムシに注意が必要・アブラムシは春〜秋に発生するので見つけ次第駆除する |
増やし方 | ・種まきが一般的・花後の実から種を採取して増やす・こぼれ種で勝手に増えていくこともある |
エディブルフラワーのヤグルマギクを購入する場合は、食用に育てられた苗を選ぶことをオススメします。
というのも園芸用として販売されているヤグルマギクは、薬剤などの関係でエディブルフラワーに適していないからです。
食用かどうかわからないときは、店員さんに聞いてみると良いですね。
さらに、ヤグルマギクの種まきは、秋頃がちょうどよい季節。
11月までに種まきを行えば、翌春まで花を楽しめます。
育苗ケースなどにまいて、本葉がある程度の数になったら移植しましょう。
もともと野草で丈夫なヤグルマギクは、ガーデニング初心者も育てやすい品種。
ぜひ、お庭やベランダでヤグルマギクを育ててみてくださいね。
ヤグルマギクの花言葉は?

ヤグルマギクの花言葉は以下の通り。
- 優雅
- 繊細
- 信頼
- 上品
- 清楚
- 教育
など
「教育」という花言葉は、昔、ある王妃がヤグルマギクを摘みながら子供たちに教育していたという背景からつけられたそうです。
どの花言葉も怖いイメージのものはなく、「繊細」や「清楚」などヤグルマギクの代表的な青色にぴったりなものばかりですね。
まとめ
この記事では、ヤグルマギクの基本情報や育て方のポイント、花言葉についてご紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 花の形が矢車に似ていることから由来
- エディブルフラワーとして食べられる
- アントシアニンやフラボノイドを多く含んでいる
- 園芸用と食用があるので注意が必要
- 花言葉は「優雅」や「繊細」、「教育」など
パステルカラーが美しく、優しい雰囲気のヤグルマギク。
ぜひこの機会に、ヤグルマギクを身近に感じる生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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