室内園芸装飾技能士の国家資格とは?その受検資格や資格の内容、勉強方法まで

室内園芸装飾技能士

オフィスや店舗などで、観葉植物のグリーンで癒されることはありませんか?

いつでも綺麗に、美しく整っている観葉植物。

その管理やお手入れは、「誰がやっているのかな?」と思うことが筆者にはあります。

室内での植物の維持や管理ってなかなか大変だと思うからです。

植物も成長するので、お手入れしなければなりませんよね。

そのような室内の観葉植物をメンテナンスするだけではなく、コーディネートを設計、創作できる園芸装飾技能士の資格があることをご存じですか?

この記事では国家試験である、園芸装飾技能士の資格についてご紹介します。

この記事は、このような人におすすめです。

  • 園芸装飾技能士の資格を取得したい人
  • 園芸装飾技能士の受検の資格について、詳しく知りたい人
  • 園芸装飾技能士は何ができるのか、知りたい人人
  • 観葉植物や花が好きな人
  • 自分の部屋で観葉植物を育てている人、癒されている人
  • 園芸や花に関わる仕事に就きたい人
  • すでに園芸関係の仕事に就いていて、資格を仕事に活かしたい人

この記事を読み進めると、園芸装飾技能士の資格を取得するまでのノウハウが全てわかり、観葉植物を扱うプロフェッショナルになりたくなるでしょう。

ぜひ、最後まで読み進めてくださいね。

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園芸装飾技能士とは

園芸装飾技能士とは

「園芸装飾技能士」は、厚生労働省が認定する国家資格です。

園芸装飾技能士の資格は、国の検定技能制度の一種で、室内園芸装飾のプロであることを証明します。

室内園芸装飾とは、植物を美しく飾り、美しさを保持し続ける管理ができる、その技術や知識をもつ専門家のことです。

別名インドア・グリーンサービスともいわれます。

園芸装飾技能士の資格を取得すると、オフィスや店舗、公共施設等その各シーンで室内の空間に適した観葉植物などを配置設定し、管理することができます。

植物を通じて心がやすまる、快適な空間を、人々に貢献できる資格です。

園芸装飾技能士の資格を取得する方法

園芸装飾技能士の資格を取得するには、都道府県の職業能力開発協会が実施する、国家試験である学科の試験と実技の試験をともに合格しなければなりません。

園芸装飾技能士の資格は1~3級まで設定されています。

それぞれ各等級の学科試験と実技試験に合格すると、合格証書が交付され「園芸装飾技能士」と名乗れます。

合格証書には、1級の合格者には厚生労働大臣名、2級と3級の合格者には都道府県知事名が記されています。

園芸装飾技能士の資格の試験の難易度

園芸装飾技能士の試験の難易度は、ほかの資格と比べると、普通もしくは、易しいです。

園芸装飾技能士の資格は、他の国家資格の技能士と比べて、比較的取得しやすい資格です。

園芸装飾技能士の受検申請者数と合格者数【1~3級全体】

令和3年度令和2年度令和元年平成30年度
受検申請者数1,0171,1431,156
合格者数752871771
合格率73.9%76.2%66.6%

各等級、受験対策に向けた勉強を計画的に実行していれば必ず合格できます。

園芸装飾技能士の各等級の受検の範囲

各等級の受検の範囲は、園芸装飾の基本、その維持や管理方法をベースにして、級を追うごとにより専門性が高い技術と知識を深く求められます。

内容1級2級3級
設計図、仕様書の作成
床・壁等の保護について
園芸装飾方法(配置・剪定・養生)
用土の作成
植物の維持と管理
積算・見積りの技能と知識
庭園、植物一般、園芸施設、安全衛生の知識

園芸装飾技能士の試験概要

園芸装飾技能士の試験概要

園芸装飾技能士の試験を受検するには、受検資格が必要です。

園芸装飾技能士の受検資格は、生花店等の園芸・植物に関する実務の経験になります。

受検資格?と思う人もいるかもしれませんね。

受検資格とは、「資格を取得するための、受検に必要な条件」のこと。

専門性が高く、高度な技術や知識を必要とする資格には、実務の経験が受検に必要な条件です。

資格を取得する前のステップのような感じですね。

ここを押さえておかないと、いざ資格を取得しようと思ってもハードルが高くなってしまうので、計画的に準備することが重要です。

園芸装飾技能士の受検資格

受検資格として、必要な実務の経験年数が各等級ごとに異なるので、あなたが受検する等級に対応する必要な年数を確認しましょう。

受検資格となる仕事の経験年数(実務経験の年数)

受検等級実務経験のみ2級合格後3級合格後
1級7年以上の経験2年経過4年経過
2級2年以上の経験

3級
0年(園芸・植物に関する実務経験がある場合に限る)
参考:都道府県職業能力開発協会

上記以外にも、関連する学校の卒業、修了した学科により受検資格にあたる事例があります。

園芸装飾技能士の試験の内容

園芸装飾技能士の試験は、実技試験と学科試験から成り立ち両方の試験に合格することが必要です。

実技試験か学科試験のどちらか片方のみが合格した場合は、次回以降に受検する際、不合格となった試験のみを受検して合格することで、園芸装飾技能士の資格を取得できます。

実技試験

製作の作業試験で、制限時間内にインドアガーデン(※1)を製作します。

実技試験(1~3級)は下記のとおりです。

受検等級製作等作業試験標準時間(打ち切り時間)※2
1級課題図に示されたインドアガーデンの製作3時間30分(3時間50分)
2級①鉢替え作業、剪定・整姿・清掃作業、繁殖作業および整理作業
②課題図に示されたインドアガーデンの製作
35分(50分)
3級課題図に示されたインドアガーデンの製作1時間(1時間20分)

実技試験の合格ラインは、100点を満点として60点以上です。

※1 室内で庭のような空間を演出すること

※2 打ち切り時間まで作業は可能。しかし標準時間を超過した時間数に応じて減点される

学科試験

「室内園芸装飾法」と「鑑賞用植物の維持管理」から出題します。

学科試験(1~3級)は下記のとおりです。

受検等級試験の形式問題数試験時間
1級真偽法、四択問題50題1時間40分
2級真偽法、四肢択一方50題1時間40分
3級真偽法30題1時間

学科試験の合否ラインは、100点を満点として65点以上です。

では、次は検定の日程について見てみましょう。

園芸装飾技能士の検定の実施日程

園芸装飾技能士の検定の実施日程

園芸装飾技能士の検定の日程は、毎年おおむね同時期です。

技能検定の実施日程

試験案内開始日3月上旬~下旬
申請受付期間4月上旬~4月中旬
実技試験問題の公表5月半ば~5月下旬
実技試験6月中旬~9月上旬
学科試験7月末~9月上旬
合格発表8月末(3級)・10月上旬

都道府県によっては試験を実施しない場合もあります。

問い合わせ先は、都道府県の職業能力開発協会になります。

参考:都道府県職業能力開発協会

気になる園芸装飾技能士の受検の申請方法は、どのような流れなのでしょうか。

園芸装飾技能士の受検の申し込み方法と受検の料金

園芸装飾技能士の受検の申し込み方法と受検の料金

園芸装飾技能士の受検の申し込み(申請)は、郵送、または、持ち込みによる申請となります。

申請方法
  1. 「受検申請書」を受験する都道府県の「都道府県職業能力開発協会」から取り寄せる
  2. 受検申請書に必要事項を記入のうえ、必要枚数の写真を貼る
  3. 受検手数料を、所定の期日までに納付
  4. 受付期間内に郵送または持ち込みにより、都道府県職業能力開発協会へ提出

※上記以外に受検資格や免除資格の審査もあります。詳しくは、都道府県の職業能力開発協会に問い合わせください。

受検手数料
  • 学科試験 手数料: 3,100円(税込)
  • 実技試験 手数料:18,200円(税込)

※都道府県によっては、受検手数料の減額措置を行っている可能性があります。

参考:都道府県職業能力開発協会

園芸装飾技能士の資格取得の勉強方法

園芸装飾技能士の資格取得の勉強方法

「園芸装飾技能士の資格を独学で取得しよう!」と思う人もいると思います。

勉強方法はいたってシンプルですが、テキストや過去問題サイトを活用するのがよいでしょう。

勉強の方法は2つです。

  • テキストで繰り返し勉強する
  • 過去の問題集を解く

それぞれ見てみましょう。

園芸装飾技能士検定試験のテキスト

園芸装飾技能士の参考書

https://niga.or.jp/green_5.html

園芸装飾技能士についての唯一の参考書。

一般社団法人 日本インドア・グリーン協会から発行しています。

園芸装飾技能士の資格を取得した後も活用できる、非常に便利な参考書です。

テキスト形式の問題集

中央職業能力開発協会が発行している、テキスト形式の問題集。

テキストの魅力は、自由に書き込みができ、思ったときにサッと見返すことができることですね。

園芸装飾技能士技能の検定試験の過去問題公開サイト

技能検定の過去問題の公開サイトは、非常に充実しています。

実技試験、学科試験ともに過去3年間の試験問題がそのまま載っているので、どのような問題が選定されているのかわかります。

参考:技能検定試験問題公開サイト

なお、上記URLからアクセスするときは、「〇年度前期技能検定試験問題」を選択してください。

参考書、過去問、問題集を上手く活用し、何度も繰り返して受検に取り組みましょう。

園芸装飾技能士の資格を取得できたら、資格を活かした仕事に就きたいものですよね。

企業に応募する際、履歴書に資格を書くにはどのように書けばいいのでしょうか?

園芸装飾技能士の履歴書の書き方

園芸装飾技能士の履歴書の書き方

国家資格である、園芸装飾技能士の資格。

就職・転職活動ではアピールポイントにもなり、履歴書の資格欄に書きたいものですが、どのように表記すると良いか迷うこともあるでしょう。

園芸装飾技能士の資格を履歴書に書くときは、下記のように書きましょう。

〇級園芸装飾技能士 室内園芸装飾作業 取得

園芸装飾技能士の正式名称を書けば大丈夫。

なお「室内園芸装飾作業」は省略可能です。

名刺などに掲載する場合も、このように書けばOKです。

次は園芸装飾技能士についてよく見かける疑問をみてみましょう。

園芸装飾技能士に関する、よくある3つの疑問

園芸装飾技能士に関する、よくある3つの疑問

普段は耳慣れない、園芸装飾技能士という資格。

園芸装飾技能士の資格を取得して、実際生活するうえでの肝心なことを知りたいですよね。

よく見かける3つの疑問についてお答えします。

  • 仕事
  • 収入
  • 将来性

順を追ってみてみましょう。

園芸装飾技能士の仕事

やはり園芸に関連した仕事が挙げられます。

  • 生花店や造園店、ホームセンター等の販売員
  • イベント会場やホテルの造園部
  • 企業に植物をレンタル、リースする会社(インドア・グリーンサービス)
  • 観賞用植物を演出する会社

室内の空間を自由に彩ることができ、サポーターとなる園芸装飾技能士。

室内だからこそ創り上げられる、自由な発想で、現代人に癒しやワクワクした楽しさを振り分けることができます。

どのような仕事に就いても、取得した技術や知識を最大限に活用し工夫することで、仕事の幅が広がります。

園芸装飾技能士の収入

園芸装飾技能士の収入は、平均年収約200万~400万円といわれています。

この金額は働く企業の規模、賃金体系、仕事の内容によっても異なります。

収入アップを望むのなら、園芸装飾技能士の資格の他に、植物や花に関する資格(国家資格、民間資格を問わず)と組み合わせて、技術と知識を磨くとよいでしょう。

園芸装飾技能士の将来性

園芸装飾技能士の資格は昨今のご時世、自然からの癒しの効果に期待が高まる中で非常に注目されている資格です。

都市開発や企業の分散化事業など施設が増える状況下で、癒しのスペースは必要不可欠。

そのような癒しを必要とするもとで、園芸装飾技能士は空間に合った植物を美しく整え、メンテナンスし、人々が安らぎ落ちつくロケーションを創り出せます。

未来の時代に向けて大いに活用できる、将来性がある、園芸装飾技能士の資格です。

園芸装飾技能士の資格は、未来に向けて無限大に活かせる資格

園芸装飾技能士の資格は、室内の限られた空間に、人々がくつろげる癒しのスペースを創り上げると同時に、楽しさも提供するスペシャリストです。

現代こそ、室内に自然を感じさせ、目や心を潤してくれる居場所が必要ではないでしょうか。

室内園芸装飾の技術と知識を専門的に高めることで、室内の空間の演出から、さまざまな事業を展開して多くの人々を癒し、喜ばせることが可能です。

あなたのアイディアの見せどころとなるでしょう。

ぜひ園芸装飾技能士の国家資格を取得してください。

この記事が、園芸装飾技能士の資格を取得しようとしている、あなたに届くと嬉しいです。

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